指揮者ヴェルザー・メストwithクリーブランド管弦楽団 on 5/51/2010
ベルクのルル組曲が目当てで、熱あったけどがんばって行きました。
1.ロンド 2.オスティナート 3.ルルの歌 4.変奏曲 5.アダージョ
私がニヤリしたのは↓4:変奏曲の始まり。
”4)変奏曲〜第3幕:夫殺しで警察に追われ、ロンドンの貧民街に売春婦として身を隠しているルルの情景を描写する第1場と第2場の間の間奏曲”
パリのお金持ち社会のパーティーシーンから夫殺し罪で警察に追われロンドンのゲトー街にシーンが変る最初の出だし。
暗〜くて、どんより曇り、湿ったロンドンの路面、シトx2、ドロx2したゲトー街の空気感、これから始まるルルちゃんの悲劇のThe ENDの予感。
↑の描写をアメリカのオーケストラとオーストリアの指揮者の組み合わせによる、彼ら独自の表現力でみごとに演奏されてました。
メトロポリタンオペラでメトオケによるオペラLuLuを観てー>数週間後、クリーブランドオケでルル組曲を聞き直し、指揮者メストの表現力、曲への解釈(変態、音オタ好みよりツボ)、アメリカ製オケをきっちりディレクションする力、がよくわかりました。 メスト、テンポ早いです。正確&冷静、サクサク、しれーとプログラム演奏進めてきますが、その表現力は独特でちょっと変ったアレンジが好きな変態好みです。
カーネギホールの2010シーズン締めにふさわしい演奏を耳の肥えたカーネギ常連客と共に体感できてよかった。お金払って、会場に足はこんで、聴く。
どんなに自宅の良いオーディオで聴くより、意味と価値がある。