誰かを愛せたあの時の気持ちでいつもいれたら
誰かを傷つける言葉もこの世になかっただろうなあ
満ちていて 枯れていて 心はいつも誰かを
つきはなして また求めて いつも時のせいにして
傷つけてきたひとの顔にだけモザイクをかけて また心は愛を探す
愛されるそのためだけに優しさがあると
恥ずかしがることもなく それを人と呼んだ
愛しているという声が泣いているように聞こえた
心がいつか嘘をつくのを 僕はどこかで知っていたの
もっと自分を好きになれ ってくらい人に優しい君へ
自分のために使う心 残っているの?
僕はダメなの 僕の心 僕だけのために使うものなの
こんな僕をなぜ愛しく思えるの?
君のまぶたは 僕が自分のために いつも嘘をつくたびただ涙こぼすの
神様は知ってた すべてこうなることを そして君の瞳 大きく作ったの
そこから見ていたの 知ってたの いつも僕は僕のことを
誰より何より 一番好きなのを
それなのに それなのに 君の言葉は言う こんな僕に
誰より何より 僕が愛しいと言う
君はそれを優しさと 呼ぶことさえ知らずに
君の いつだって 誰かのためにあった心はいつも
どれだけの自分を愛せただろう
僕に いつだって優しくしすぎていた僕はいつも
どれだけの「誰かを」愛せただろう
言葉はいつもその人を映したがってた
神様はなぜこんな近くに言葉を作ったの?
心はいつも言葉に隠れ黙ってた
神様はなぜこんな深くに心をつくったの?
心と心が重なってたらひとつになったら
いくつの君への悲しい嘘が優しい色になってたろう
みんなそう 自分の為だけにいつも「誰か」がいる
じゃあその「誰か」のためにはなんで僕はいないの?
君はそう きっとそう「自分より好きな人がいる」自分がすきなの
今は いえるよ「自分より好きな君がいる」今の僕が好き
人が人のために流す涙 それこそが愛の存在の証だ
それを教えてくれたのは君だ 君が作った僕の心は「誰がために それが僕のために」今は言えるそれがありのままに
生きていくことだと それが人なんだと
僕はそれを優しさと 呼ぶことはもうしないよ
君の いつだって誰かのためにあった心はきっと
そんな自分を愛したのだろう
僕もいつかは愛せるかな 君のようになれるかな
僕はどれだけの「誰かを」愛せるかな
泣いたね 君は泣いたね 心が「泣いて」と叫ぶまま
僕を嫌いにならないように そう祈るように
君は愛したね 人を愛したね 心が枯れそうになるまで
君の分まで 君のため 枯れるまで
愛しているという声が 泣いているように聞こえた
心がいつか人を救うのを 君はいつでも 知っていたの